Wiki参加者の著作権はどうする?

Wikiの設置者以外の参加者の著作権(や著作者人格権)をどう考えるのか疑問に思ったのでいろいろ探してみました。

Wikipediaでは
Wikipedia:著作権 - Wikipedia
GFDLが適用される。

TeX Wikiでは
著作権 - TeX Wiki
当 Wiki の内容はパブリックドメイン(著作権を放棄し,著作者人格権を行使しないもの)とします。


各Wikiレンタルサービスでは

@wiki利用規約
不特定多数のユーザでサイトを作成するというウィキの性質上、ウィキをレンタルしたユーザが独自にライセンスを決定することができます。


MyWiki - 利用規約
第8条(当社の財産権)
3 ユーザーは、MyWikiおいて自己が作成したWikiの内容について、著作権を有するものとします。


livedoor Wiki 利用規約
第8条 (ウィキの公開について)
利用者が著作したウィキと、利用者が著作したウィキ上に、利用者以外の人が加筆・編集したコンテンツ、ならびにそれに付随するコメント及びトラックバックは当該ウィキを著作した利用者に著作権が発生するものとします。但し、宣伝、利用促進、出版等を目的としウィキサービスの著作物を使用する場合、利用者は弊社に対し、当該著作物を著作権法の規定に基づき無償利用することを期間無制限で非独占的に許諾し、かつ弊社及び弊社の指定する者に対し著作者人格権を行使しないものとします。


さらに参考:Wikiと著作権 - 羊堂本舗 ちょき
Wiki なり掲示板への書き込みにも当然著作権は発生する。Wiki の文書に何らかのライセンスを適用するつもりなら(クリエイティブコモンズとか GFDL とか)、書き込むときには常にそのライセンスに同意してもらわないといけない。これは結構めんどくさい。
編集画面にライセンスに同意する旨の注意書きを表示しておくか。

著作者人格権は譲渡できないが行使しないよう契約することや権利そのものを放棄することならできる。だから、その旨利用者の同意を得るようにすればいい。
<中略 (QWERTYによる)>
で、どんな風にしたら著作者人格権不行使特約の同意を得たことになるんだろう。編集ページにいちいち表示する?


色々と読んでみると、かなり難しい問題があるようだということは分かりました。
もっともBlogのコメントや掲示版でも本当は著作権の問題はあるはずですけど普通の個人サイトではそんなこと考えないように、あまりひとけのない個人サイトのWikiでは細かいことを考えなくても問題は表面化しないのかもしれません。


ところでCreative Commonsが2.5でCC-Wikiライセンスを取り込んだということなのでどんなものなのか見てみると

Attribution-ShareAlike 2.5 : Creative Commons Legal Code
4. Restrictions c.
You must keep intact all copyright notices for the Work and provide, reasonable to the medium or means You are utilizing: (i) the name of the Original Author (or pseudonym, if applicable) if supplied, and/or (ii) if the Original Author and/or Licensor designate another party or parties (e.g. a sponsor institute, publishing entity, journal) for attribution in Licensor's copyright notice, terms of service or by other reasonable means, the name of such party or parties

となっているのが以前との大きな違いの部分のようでWiki内部の問題には関係なさそうです。

比較1 Attribution-ShareAlike 2.0 : Creative Commons Legal Code
4. Restrictions c.
You must keep intact all copyright notices for the Work and give the Original Author credit reasonable to the medium or means You are utilizing by conveying the name (or pseudonym if applicable) of the Original Author


比較2 日本版は現在2.1で
アトリビューション-シェアアライク 2.1 : クリエイティブ・コモンズ リーガル・コード
第5条 制限 j.
あなたは、本作品、その二次的著作物又は本作品を組み込んだ編集著作物等を利用する場合には、(1)本作品に係るすべての著作権表示をそのままにしておかなければならず、(2)原著作者及び実演家のクレジットを、合理的な方式で、(もし示されていれば原著作者及び実演家の名前又は変名を伝えることにより、)表示しなければならず
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カテゴリー別のHTMLテンプレート

sbをSerene Bachにバージョンアップしようとして今になって気づいたのですが、sbでもカテゴリ別にHTMLテンプレートを設定できるんですね。

前に特権的なエントリを作りたいと書きましたが、似たことをサイドバーを使うことでもできるということになります。

ただ、私はBlogを見るときにサイドバーはほとんど見ていません(特に満艦飾のBlogでは)し、多くの人も見ていないと思うので、やっぱり目立たないとは思います。

Passion For The Future: Webデザイン:ナビゲーションと目の動きでも説明されていますが、WEBサイトのナビゲーション機能って本当に難しいです。

Alertbox: Amazon:もはやeコマース・デザインの手本にしてはいけない(2005年7月25日)を読んでBlogに当てはめて考えたのですが、Blogによるページの一般的なデザインというのもBlogが普及しているからこそわかるだけで、あんまりわかりやすいものとはいえないように思います。
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Blogはストック

Wikiの本質的機能というエントリーで「blogは固定されたフロー」と書いてみました。

似たようなことを書いている方を探してみました。

WikiLog/2004-05-20 - PukiWiki:魂の叫びより
Blogは、フローとしての情報を、自然にストックにする、さらに、そこからフローを生み出す、という意味において、かなり優れたツールだと思います。

逆に、トラックバック、RSSなんてのは、ストックをフローにする!?


またWiki と blog(821) - TokuLog!ではtDiaryなどの狭義の日記ツールとブログツールを比較して
(狭義の)ブログでは、一つ一つのエントリをストックとして扱うので、wiki にストックを置く必要はないのではないかなぁ、と思った。

という記述がありました。
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wifkyのAdministrator's menu

私だけが何か変なことをやっているのじゃないかと不安なのですが、IEだとwifky0.60のAdministrator's menuの"Edit 〜 as Administrator"と"Rename 〜"が、うまくページ名を処理できない場合があるようです。

wifky0.51あたりですと同じデータでも問題は生じていませんので、408行目、410行目において$etitleでページ名を取得していることによるものと思われます。

試しにURLエンコードされたページ名を取得するようにしたところ、問題は回避されています。

以下のページが問題が生じたページです。比較の意味から"Edit 〜 as Administrator"には対策を施し、"Rename 〜"は対策をしていません。

ミシュランタイヤ騒動 - 2005 F1 アメリカGP の事件
ミシュランタイヤ騒動 - ミシュランからの合同声明への疑問
ミシュランタイヤ騒動 - 6月20日付のFIAプレスリリース
ミシュランタイヤ騒動 - Panasonic 尾張正博氏のGP Diaryを読んで
ミシュランタイヤ騒動 - ミシュランタイヤに関するエントリーのまとめ


ということで、作者様、御確認など宜しくお願いいたします。

2005/8/19追記
さっそく、0.61で対処していただきました。ありがとうございました。
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Wikiの本質的機能

MAN HIMAZINE INTERFACE-II(2005-08-07)より
wiki ツールの wiki ツールたる所以は、記事の公開編集機能にある。

確かにそうですね。

「Wikiはストック」という表現がありますが、上記の文章やWiki Way - 羊堂本舗 ちょき(本のWikiWayは読んでいないので)を読んで考えてみると本質的には「Wikiは変化するストック」と言った方が適切だと思います。

それに対応させると「Blogはフロー」は「Blogは固定されたフロー」ということになると思います。


ところで、個人サイトのWikiは実際には設置した人以外の編集があまり期待できないのじゃないでしょうか。多くの人が編集するWikiというのは一部の成功したWikiなのではないかと感じます。

すると少なくとも個人サイトのWikiに限ってはWikiの本質的機能はあまり使われていないという少し不思議な現実があるように思えます。
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2005.07.30のエントリーの修正

2005.07.30のエントリーに大きな間違いがあったので、書きかえました。

全体的に修正したので、打ち消し線は使っていません。
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BlogとWikiの現実的な使い分け

羊堂本舗(2004-03-23)では御自身のBlog(日記)とWikiの使い分け方として
* 後で加筆や変更する可能性がある場合(反応リンク集など)は Wiki にページを作って日記で宣伝する。
* それ以外は日記に書く。
* 日記に書いた長文で Wiki のページに収まり具合の良いものは、Wiki にページを作ってコピーする。

と書いてらっしゃいます。

「既にBlogを使っている人がそのBlogに新しくWikiを連携させる(もしくは使い分ける)」という目的で、多くの人に適用可能な現実的な方法(方針)としても読めました。
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4分16秒

4分16秒というのはOpen Alexandriaでも紹介されたwifkyをXREAに設置して実際に内容を書き始めるまでにかかった時間です。既に私はwifkyの設置自体は慣れていたとはいえ素晴らしく短い時間です。

できあがったページはこちらです。

要するにこのBlogの特定の話題のまとめサイトを作ったわけです。作者のはやま氏が個人向け書きもの支援ツールMAN HIMAZINE INTERFACE-II(2005-07-02))とも書いてらっしゃるwifkyはこのような用途に理想的です。wifkyならまとめる話題毎に新しくwifkyを設置してもいいですし。

ちなみに上記時間の計測条件は以下の通りです。

計測前の準備

  • wifkyのダウンロード

  • wifkyのファイルの展開

  • WEBブラウザでwifkyの公式サイトのCSSのページを開く(CSSを使わせていただきました)

  • WEBブラウザでXREAの手動広告出力用 HTMLテキストを表示しておく



計測に含めた時間

  • wifky.plのリネーム

  • ファイルの末尾にXREAの手動広告出力用 HTMLテキストを貼り付け

  • ファイルをアップロード

  • ファイルのパーミッションを変更

  • WEBブラウザでアクセスし、パスワード設定

  • wikiのタイトル設定

  • 「FrontPage」の名前でページを作成し、「目次」と書く

  • 「Sidebar」の名前でページを作成し、「目次」と書く

  • 「CSS」の名前でページを作成し、wifkyの公式サイトのCSSのページの内容をコピー



2005年8月3日追記
wifky.plのパーミッションはXREAでは705で大丈夫のようです。
AccessAnalyzerの解析用タグもwifky.plの末尾に貼り付けるだけで大丈夫です。

2005年8月5日
少し、CSSをいじりました。
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FSWiki

Yoshimov/2005-6-30 - Yoshimopedia
Wiki信者だからかも知れませんが、ストックの性質を持つWikiは、見せ方、つまりプラグインやらカスタマイズでフローの性質を持たせることができますが、いわゆるブログ専用エンジンは、どう頑張ってもWikiのようなストックにはならない気がします。

結局、私にとってはこのFSWikiのような自由にカスタマイズ可能なWikiが、ストックとフローという両方の性質を持った理想的な情報管理ツールなのかなと思っていたりします。

という言及がされています。

確かにFSWikiだったら前回のエントリのWikiとBlogの比較のページに書いてあることもすべて可能になりそうです。FSWikiは私にとって万能のWikiエンジンといえそうです。


ところでFSWikiでは「メッセージを残してリネーム 」というオプションがあり、ページ名を変更するときの配慮がされています。

このページ名の取扱いというのはWikiをストックのツールとして考えた場合、多くのWikiエンジンの弱点のような気がします。フローのツールと言われることの多いBlogの方がこの部分では優れているという逆転現象が起きているとさえ思います。

ちなみに、HikiではURLと無関係に変更ができますし、WikiPediaでは以前のタイトルのページを新しいタイトルのページへのリダイレクトとして残すことができます。
またRandomNoteというページのタイトルを持たないWikiエンジンもあり、タイトルについて「変更」とは別の解決方法も考えられそうです
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WikiとBlogの比較

blogとWikiは個人サイト構築の両輪」(ただのにっき(2003-02-04))というのは現在では多くの人が納得する表現ではないかと思います。

このふたつの関係については「フロー型コンテンツ(blog)とストック型コンテンツ(Wiki)」(ポジションペーパ@Wikiばな)という位置づけが一般的だと思われます。(Zopeジャンキー日記 :ブログはフロー、Wikiはストックも同様の表現をなさっています。)

しかしイベントログ/1 - Walrus,Visit.では「さて、では我らがWikiは、というと、きっとこれは情報未満を扱うスタイルなんじゃないかな。」という考えが示されていますし、焚書官の日常 (4.4.1) - wikiとblogを両方使うにはどうしたらいいか。ではBlog->Wikiという流れに対して「blogとWikiの順番が逆なんじゃないか。」という指摘もされてます。

以上の方々の考察をふまえて自分の頭の中を整理する意味でWikiとBlogの比較を作ってみました。いかがでしょうか?
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特権的なエントリを作りたい

Blogに特権的なエントリを作る機能があるといいなと思います。

その特権とは

選択により特定のカテゴリもしくはBlog全体のトップに常に表示することが可能

というものです。これは何を言いたいのかというと目次等のナビゲーションの役割を果たすエントリを作る機能が欲しいということです。

これは304 Not Modified: コラム−目次を見て考えたことです。

私にとって興味深いサイトでいくつもエントリを読んだのですが、目次エントリに気付いたのはかなり読んだ後でした。

上記サイトでは特定の日付のエントリを使って目次とするという(多分)苦肉の策を使ってらっしゃいますが、この方法では目次でナビゲートされる対象の個別エントリに検索エンジンから来たときやカテゴリ別の表示をしたときでさえも目次に気付けずに見通しが悪いままになる可能性が高いという問題があると思います。

(もっとも304 Not Modifiedでは目次というカテゴリを作ったりサイドバーにもくじという項目を作ったりしていて、読者の利便性を高める工夫をなさっています。しかし、それでも気付かれないこともあるのではないかと思います。)


冒頭の特権的なエントリとカテゴリ毎のHTMLテンプレート設定の機能があれば「Blogに特定の話題に関するエントリがたまったとき」にBlogの中にまとめを作ることが比較的簡単にでき、読者の利便性を高めることにもなるのではないかと思うのです。
 
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Wiki

NYAOSのはやまかおる氏がWikiエンジン(Wifky)を作られたとのことで、そのうち試してみようかと思っていたところ、「とある行動でMSCBの日本における認知度を飛躍的に向上させた会社」が無料Wikiサービスを開始するというニュースがありました。

私はWikiの有用性はBlogをはるかに上回ると思っています。それでも比較的有名な会社がサービスを開始しても、現在の「猫も杓子も私もBlog」のような状態にはならないような気がします。

Blogがここまで普及したのはHTMLを全く知らない人でも使えるということに加えて、日記風のシステムだからというのが大きいと思います。

つまり日記風の体裁だから、始めるにあたって用意するネタは今日の晩ご飯のことや「今年は暑いですね」でもいいし、エントリー同士のつながりがなくてもそれほど変じゃない、というのが多くの人がBlogを書けている理由のような気がします。
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