−Cygwinを使わずにWindowsにUNIX(Linux)っぽさを加える
2006年6月4日リンク切れ修正
Cygwinが人気のようです。Windows上(Dosを含めて)で疑似Unix環境を作るという試みは、かなり前からありました。 統合的な環境ではBSD on WindowsとGNU-Win32がありました。 しかしBSDonWindowsは開発終了でしょうか、あまりWEBで情報を得られません。 (概要はASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - BSD on Windowsをご参照ください。) 手元にはインストールキットはあるんですが、もう一度試したいとも思えません。 もう一方のGNU-Win32が進化して(名前が変わったり、Redhatが取得したりして)Cygwinとなったんですが、X環境も整備されてきたことで人気が出たのだと思います。
下の画面はcygwinのbashでgccのmanを表示したところです。
しかし、私にとってCygwinは少々問題がありました。
このサイトを開設したときの私のPCのCPUはPentiumV700MHzでした。 IEを立ち上げるより時間がかかるBashをこの環境で常用するのはつらいものがありました。
私がやりたいことにはUNIX系OS由来のいくつかのツールを使えれば十分です。 あとなんとなくUNIX文化に触れてみたいと思っているだけですのでCygwinは私にはオーバースペックなのです。 ハードディスクの容量もかなり使われてしまいます。
単に技量の問題だというのはわかっているんですが、特に日本語まわりの設定は気が重くなります。 この問題についてはHOLONのX on Windows を使えばいいとも言えますが、実際に旧製品を使ってみた限りでは、やはりここまではいらないという印象でした。
実際に使うことは、ほとんどないと思いますが、いざ使いたいときにCannaやWnnを使わなければいけないと思うと、やっぱり気が重くなります。 変換効率の問題もありますし、設定もしなければなりません。 (IME Proxyを使うという手段もあることを後で知りましたが。)
Cygwinのdllを使わなくても使えるように移植されているソフトもたくさんあります。 それらのソフトは通常、Cygwinに含まれるソフトよりもパフォーマンスがいいのではないかと思います。 Windowsネイティブ版特有の制限があったり、動作や作法にUNIX系でのふるまいとくらべて異なることもあると思いますが、Cygwinでも制限はあります。
Cygwinにはこんな問題があったので、私はCygwinを使わずにWindowsをUNIXっぽく仕立てることにしました。 とはいってもOSを意識して使ったことがあるのはLinuxだけですのでLinuxっぽく仕立てると言った方が正しいかもしれません。 OSは当初Windows2000 を使っていましたが、2004年12月からはWindowsXP Professionalを使っています。 いずれのOSでも設定方法にほとんどかわりはないと思います。
こんなページを作っていると、LinuxやFreeBSD等のいわゆるPC UNIXのヘビーユーザの方からはなんでUNIX系のOSそのものを使わないのかと思われるかもしれません。 しかし、以下のような理由でWindowsを使うのが私には合理的ですし、多くの人(少なくとも日本人)にとってもWindowsを常用するのが合理的だと思います。
こんな理由で、Windowsから離れるというのは私にとっては、困難なのです。
この「WindowsをUNIXっぽく」のサイトもページ数が多くなりすぎたように思いますので、特におすすめの項目をピックアップしておこうと思います。
UNIXっぽい便利さというのはやっぱりCUIの環境が快適であることだと思います。
という手順でWindowsのCUI環境を改善することができます。
あとファイル管理の改善としてその他で紹介している ハードリンク・シンボリックリンク作成のツール、WinLocate&Updatedbもおすすめです。
Namazuは便利なのですがGoogle デスクトップ検索や MSN サーチ ツールバー、 Yahoo! Desktop Searchが公開された現在では、 ローカルでの運用の場合は苦労してNamazuを導入する必要性は乏しくなったと思います。
プログラムやWEBサイトを作っている方の場合は、バージョン管理で 紹介しているCVSやSubversionを使うと便利だと思います。