現在のUNIX系のOSで、かならず使うことができると思われるコマンドが"vi"です。 実際にはviはvim等のシンボリックリンクとなっています。
日本語Windows環境で使いやすいvi系のエディタというと gvimだと思います。 KoRoN氏のWEBサイトの「香り屋」からダウンロードできます。 現在のバージョンではGUIのgvim.exeとCUIのvim.exeが同梱されています。 好みの方についてNYACUSでエイリアスを使えるようにしておくと便利だと思います。 例としては"_nya"に"alias vi C:\usr\local\vim\gvim.exe"と追加するような感じです。
最初のgvim.exe起動時にレジストリに書き込みを行うので、適切な場所にコピーした上で起動してください。 もっとも、"gvim.exe-unregister"というコマンドでレジストリへの書き込みを削除できます。 詳しくは"README_j.txt"に書かれています。
また同サイトから"iconv.dll"をダウンロードしてパスの通ったディレクトリに置いておくと、 gvimで内容が日本語であるファイルを開くとき、文字コードを自動的に判別してくれます。
MeadowはWindows 9x/NT/2000/XPで動作するEmacs実装の一つです。
Meadow2.Xでは多くの形式の画像ファイルをインライン表示したり、 スケーラブルフォント・プロポーショナルフォントの利用ができるようになっています。
また、Meadowのオフィシャルサイトから ソース、バイナリをダウンロードできるのに加えてネットインストールも可能になっています。 ネットインストールではインストーラをダウンロードして実行するだけで必要なファイルをダウンロードしてくれます。 Cygwinのネットインストールと同じです。
Meadow2.Xのネットインストールでは少なくともすべてのパッケージを選択すると 画像のインライン表示に必要なImageMagick、iconv.dll、libxml2.dllもインストールされます。 ImageMagickは明示的にインストールを選択できます 。Meadow2.Xのインライン表示に必要なImageMagickはバージョンが固定されているので、 Meadow2.XとImageMagickの両方を使いたい場合は、Meadow2.Xの仕様に合わせることになります。 ImageMagickについては以降のページでも簡単に説明しています。
インストールと設定については Meadowのオフィシャルサイトや 松下晃久氏のMeadow/Emacs memo:に 詳しく解説されています。
ところで_nyaでエイリアス設定する場合、meadow.exeへのエイリアスではなく、gnuservをセットアップした上で gnuclientw.exeへのエイリアスとしたほうが良いと思います。 gnuservは既にmeadow.exeが起動している場合に同じプロセスでファイルを開くためのプログラムです。 gnuservもネットインストールで一緒にインストールできます。
「Meadow/Emacsスーパーチュートリアル」の著者である松下晃久氏のサイト Emacs 電子書棚の 設定済み Meadow を使ってみようで 説明されていますが、「Meadow + 設定済みお勧めパッケージ + フォント + マニュアル」のインストールと 設定が済まされている「設定済みMeadow」をネットインストールすることができます。 Meadowはインストール・設定が面倒ですがこの「設定済みMeadow」により簡単に多くのパッケージを使うことができます。
この「設定済みMeadow」をインストールしてみてわかったのですが、Meadowは%username%といった環境変数を処理しないようです。 環境変数HOMEに%username%を使っていると「%username%」という名前のディレクトリを作ってしまいます。
xyzzyはemacsに似たエディタとmint(X68000で使われていたそうです)に似たファイラを持つソフトウェアです。 亀井哲弥氏作。作者のサイトからダウンロードできます。
Xyzzy Wikiで Emacs との比較 がされています。
キーバインドは一部emacsと違いますが、 Emacsキーバインド - Xyzzy Wikiに emacsのキーバインドに近づける設定が掲載されています。
Meadowと比べると軽さ、Windowsとの親和性、日本人の開発であることによる日本語が標準で利用できるという利点があると思います。
XEmacs: XEmacs and Supporting Libraries and Programs for Windowsが公式サイトです。 公式サイトからダウンロードしたバイナリを試してみましたが、 日本語(Shift-JIS)のファイルを読む方法がわかりませんでした。
そこで池山氏によるXEmacs on MS-Windowsのページにあるバイナリを使い インストールのページに 書かれている通りにインストールしたところ特に問題なく使えました。 ただし少なくともそのままの状態ではインストール先はC:\Program Files\XEmacs 固定のようです。 なお上記のページに説明されているとおりにインストールするとXEmacsディレクトリ以下の合計サイズは155MBになりますので試してみる場合はハードディスク容量にご注意ください。
HOMEディレクトリに設置する\.xemacs\init.elには設定のページを参考にフォントの設定をしました。とりあえず以下の記述をするだけで日本語(Shift-JIS)のファイルを読めることが確認できました。
(set-face-font 'default
"MS ゴシック:Regular:12::"
nil 'mswindows)
(mswindows-set-charset-codepage 'ascii 932)
XEmacs on MS-Windowsは残念ながら少なくとも日本語の情報が少ないため、 特にXEmacsを使う理由が無い場合はMeadowやxyzzyを使うほうが無難だと思われます。
例えばMS-Word等でもEmacsと同じキーバインドで使いたいという場合、以下のようなソフトウエアを使うことでキーバインドを変更することができます。