WindowsがUNIX系のOSと比べて不便だと思えるのはこの点です。機能自体はNTFSに備えられているにもかかわらず、 標準のツールではシンボリックリンク・ハードリンクを張ることができません。 ちなみにWindowsではシンボリックリンクはジャンクションと呼ばれます。
Windowsのシンボリックリンク・ハードリンクについては M.Kimura氏のサイトemkの ハードリンク/ジャンクション作成ツールのページに解説があり、 ツールをダウンロードできます。
配布されているファイルを展開するとinstall.batも含まれていますが、 ln.exe、senable.exe、symlink.sysの3つのファイルをPathの通っているディレクトリに置いただけで動作しました。
リンクのタイプ | ハードリンク/ジャンクション作成ツールでの対応 |
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ハードリンク | ln foo bar fooに対してbarという名前のハードリンクを作成 |
フォルダへのシンボリックリンク | ln -s foo bar fooというフォルダに対してbarという名前のジャンクションを作成 |
ファイルへのシンボリックリンク | 同梱されているsenable.exe(メモリ上のntfs.sysにパッチを当てるツール)を実行した上でln -s foo bar fooというファイルに対してbarという名前のジャンクションを作成 senable.exeは毎回実行する必要があるもののメモリに読み込まれているものに対してパッチを当てるだけですので システムに障害を与える危険がほとんどないと考えられ、安心です。 |
他にも卓人氏の NTFS Utilsや 川崎高志氏の リンク作成シェル拡張 for Windows 2000/XPでも ハードリンクとジャンクション(フォルダのみ)の作成を行うことが出来ます。
ジャンクションの属性を持つフォルダを削除する際には注意が必要です。 うっかりするとリンク元のフォルダの中身をすべて削除してしまうことになります。
水無月ばけら氏の 「ジャンクションの罠」@水無月ばけらのえび日記や、 卓人氏のサイトの NTFS Utilsのページの「リパースポイントのコピーと削除」の項を参考にすると以下のようになるようです。
操作 | 結果 |
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Delコマンドでジャンクションであるフォルダを削除する | リンク元のフォルダとリンク元のフォルダの中身が削除される |
Explorerの操作でジャンクションであるフォルダをShiftキーを押しながら削除する | リンク元のフォルダとリンク元のフォルダの中身が削除される |
Explorerの操作でジャンクションであるフォルダをゴミ箱に入れる | ゴミ箱からそのフォルダを削除したときにリンク元のフォルダとリンク元のフォルダの中身が削除される |
RD(RMDIR)コマンドでジャンクションであるフォルダを削除する | ジャンクションであるフォルダだけが削除される |
NTFS Utilsやリンク作成シェル拡張 for Windows 2000/XPでジャンクション属性を解除した上で、 そのフォルダを任意の方法で削除する | ジャンクションであったフォルダだけが削除される |
locateコマンドもWindowsに無くて不便だと思うツールです。 あるファイルがローカルディスクに存在するかしないかを調べるために普通にファイルを検索すると時間があまりにもかかりすぎます。 こんな時、locateコマンドがあると便利です。
Windowsでlocateコマンドの代わりとなるのがNax氏作の WinLocate & Updatedbです。
ハードディスクドライブとネットワークドライブの検索テーブルを作成するUpdatedb、 検索テーブルを検索し結果を表示するWinLocate、スケジュールサービス設定支援ソフトGUIATの3つで構成されます。
cronは指定したスケジュールで指定したコマンドを実行するツールです。 Windowsでも「タスク」(コントロールパネル>タスク)のスケジュールタブの 「詳細設定」を使うことで細かくコマンド実行の設定ができます。
他にGerhard Kalab氏作のpycronを使うことでも代替できます 。pycronはサービスとして実行することも出来ますし、設定ファイルをGUIで編集するツールも附属しています。 (MOONGIFTによるpycronの紹介・ レビュー)
また他にもCRONw - CRON for Windowsという選択肢もあります。 (MOONGIFTによるCRONwの紹介・ レビュー)
このセクションのソフトウェア(Gnuplot以外)については慶應義塾大学商学部の新保一成先生の ゼミナールのページで詳しく紹介され、 リンクも充実しているので御覧になることをお勧めします。
Rは統計処理とグラフィックスのための統合環境です。 The Comprehensive R Archive Networkからダウンロードできます。 なお、日本語で利用する場合はインストールするコンポーネントで"Version for East Asian languages"を選択し、 インストール後にメニューバーの「編集>GUIプリファレンス」でFontをMS Gothic等を選択する必要があります。
Rの情報は R による統計処理 (Shigenobu AOKI氏) にまとめられています。
Octave は行列演算等の数値計算用の言語です。 SourceForgeからダウンロードできます。 CygwinアプリケーションなのでCygwinを使う場合はネットインストーラを使うのが手っ取り早いでしょう。
参考:GNU Octave の(Windows への)インストール (Ohyama/She lab web)
なお、Octaveはグラフィックに関してgnuplotを利用しますがcygwinのものでなく wgpl+w32.zipを使う場合の設定はISHIDA-DESIGN FIRM(氏?)による OctaveのWindows 2000/Xpへのインストール のページが参考になると思います。
SCILABは行列演算等の数値計算用の言語です。 新保一成先生のゼミナールのページによると 前出のOctaveに比べて2次計画法や非線形最適化も実装されているという利点があるようです。 Scilab Home Pageよりダウンロードできます。 またOhno氏によるScilab 日本語ドキュメントがあります。
Maximaは代数計算を得意とする汎用数式処理システムです。 SourceForgeのMaximaのページからダウンロードできます。 インストーラ付きですので特にインストールには悩まないと思います。
工学ナビの 数式処理システムMaximaで楽をしようや Chisato氏の 数式処理システム Maxima のページなどで概要が分かると思います。
Gnuplotは2D・3Dに対応したグラフ作成ツールです。 gnuplot homepageよりダウンロードできます。 また新潟工科大学の竹野茂治先生の研究室のページ gnuplot (Takeno Lab)から Gnuplotの日本語化キット(4.X用)をダウンロードできます。 さらに山賀正人氏により日本語対応その他の拡張が施されたGnuplot(バージョンは3.7.1)を The Official Site of PLUS-enhanced patch for GNUPLOT からダウンロードできます。
よくLinuxのディストリビューションに含まれるソフトにxbillがあります。 Windowsにも移植されています。Lukas Schroder氏作のxBill for Wingdowsです。
Etherealを使おう Nobuo Nakako氏
Netcat 解説 塩月誠人氏
WinDump: tcpdump for Windows(WinDump team作)
解説 @IT:Security Tips > Network Grepで手軽なパケットキャプチャ