VMware、Virtual PCについてはこのページで説明します。
VMware, Inc.のVMware Playerは本来VMware Workstation等で 作成した仮想マシンを実行する機能だけをもった(つまり仮想マシンを作成する機能は持っていない) 無料で利用できるソフトウェアでWindows用とLinux用が用意されています。
またVMTN - Virtual Machine Centerでは色々なベンダーが用意した仮想マシンが用意されています。 (なお試してみるには最もファイルが小さいBrowser Appliance(正体はubuntu)がおすすめです。)他にもsimonb(?)氏のSome VMware Player imagesからも仮想マシンを入手できます。
ただ、発表直後から多くの方がVMware Workstation等の有料のソフトウェアが無くても仮想マシンを作成する方法を編み出していらっしゃいます。
μ memo: VMware Playerのみで新しいVirtualMachineを構築する(yasaka氏)では 配布されている既存の仮想マシンのファイルをもとにして新しく仮想マシンを作成する方法を、 本当に無償で使える「VMware Player」 ? Weboo! Returns.(hide氏) ではQEMUを使った仮想マシンの作成方法を説明なさっています。
またRe: VMware playerだけで自前のVMを作る件をさらに簡単に:DON's Diary (DON氏)では「VMware PlayerでHost-Guset 間のネットワークの設定を変更する」方法、「無理やり作ったVMのEther I/F を増やす」方法を紹介なさっています。
さらに Open Tech Press | VMware Playerを用いたイメージの作成法や、 PCルネサンス 第2回 VMware Playerの仮想マシン環境をカスタマイズ:ITpro も参考になります。
仮想マシンにLinuxを利用する場合、ホストOSのWindowsとファイルのやりとりをするのにSambaを使うと便利です。 以下は上述のμ memo: VMware Playerのみで新しいVirtualMachineを構築する を参考にしてVine Linux 3.2で仮想マシンを構築した場合のSambaの設定メモです。
Sambaをaptを使ってインストール。
# apt-get update
# apt-get install samba
アプリケーション>システム・ツール>ネットワークの設定でホスト名をlocalvmware(仮)に変更 (ホスト名の変更が必要な理由は @IT:Sambaが動いているのにWindowsからアクセスできないを参照)。また、「Windowsネットワークを有効にする」にチェック。
アプリケーション>システム・ツール>サービスの設定で Graphical mode、Text modeのsmbにチェック。
/etc/samba/smb.confをエディタで開いて以下のようになってることを確認。
[global]
encrypt passwords = Yes
Sambaのパスワードの設定
# smbpasswd -a qwerty(実際のユーザー名)
New SMB password:(聞かれるので入力)
Retype new SMB password:(もう一度入力)
また、WindowsからSambaサーバが見えないときはSambaの共有サービス名の一覧を取得するためにWindows側で
net view localvmware(実際のサーバー名)
を実行すると見えるようになるようです。
以下の記述2006年4月6日現在の最新版のはVMware-server-installer-e.x.p-22874.exeを前提にしています。
インストールの参考:So-net blog:ある nakagamiの日記:VMware Server
VMware Manegement InterfaceはIISを必要としますのでIISがインストールされていない状態でCompleteインストールをしようとすると「このまま続けてもいいけどVMware Manegement Interfaceはインストールしないよ」という内容の警告が出ます。私はIIS無しの状態でインストールしてみました。 上記VMware Playerで使ったVine LinuxのVirtual Machineを動かすだけなら別にVMware Manegement Interfaceが無くても困りそうにありません。
あとインストールで注意するのはRegistの際に送られてくるメールにシリアルナンバーが書かれていることです。これを入力しないと実行できません。
VMware Playerに比べると
なおVMware Toolsですが しげふみメモ:ゲストOSのopenSUSEにVMware Toolsをインストール 8.VMware Tools (Ore No Memo) を参考に試してみたところVine Linux 3.2にもインストールできました。
手順
またKen Kato氏が
正規の VMwareTools の代わり、あるいは補助として使うことのできるコマンドラインプログラム
を
VMware Command Line Toolsで公開なさっています。
ところでVMware Serverの動作の重さを考慮するとVMware Serverを使ってVirtual Machineを構築した後はVMware Playerを使う方がいいかもしれません。 なおVMware Server Consoleのメニュー>VM>Settings>Options>Advancedの項目では標準でRun with debugging informationのチェックが入っていますので このチェックを外すと多少動作が軽くなるような気がします。 (チェックはVirtual Machineを動作させていないときじゃないと外せません)
Microsoft Virtual Server 2005 R2はマイクロソフト製の 仮想化サーバ製品で、2006年4月から無償化されました。 (MOONGIFTによるVirtual Serverの 紹介 ・ レビュー)
Virtual Server 2005 R2を利用するにはIIS(Internet Information Services) がインストールされている必要があります。 これに関連して以下の記事ではセキュリティに関して注意を呼びかけています。
無償の「Virtual Server 2005 R2」は,セキュリティ設定に“要注意”:ITpro
その他参考
Virtual Serverに続いて、 Virtual PC 2004も無償化されました。
Microsoft Virtual PC 2004 技術概要からダウンロードできる Virtual PC Technical Overview.docを読むと Virtual ServerとちがってIISをインストールしなくていいようです。
なお、Virtual PC 2004ではMS製品以外はGuestOSとしてサポートされていません。Linuxなどをインストールする際には以下のサイトが参考になると思います。
またスクリーンショットはMOONGIFTによるVirtual PC 2004 SP1の紹介・ レビューで見ることが出来ます。
その他参考
Virtual PC/Virtual Server共通の参考記事