Windowsネイティブのソフトウェアを使ってWindowsにUNIX(Linux)っぽさを加えるというのがこのサイトの趣旨なのですが、参考としてCygwinやもっと重量級の方法(WindowsにUNIXっぽさを加えるということとは方向性は違ってしまいますが)も含めて紹介したいと思います。
コンソールでの日本語の設定はuenox氏の Cygwin 日本語化が参考になりますが、 「localeの非日本語化(GETTEXT)」の部分だけは Cygwin JEの開発者である佐藤竜一氏のStudio Sixnine.の中の 日本語メッセージの文字化けに対応するにある 解決策を採った方がスマートなようです。
また、k-square氏が Cygwinの初期設定(Cygwinで便利!)で公開されているスクリプトを使うことで、 日本語の設定と後述のパーミッションの設定を合わせて行ってもらえます。
なお、X環境の日本語の設定やCygwinによりXサーバを利用したい場合は、 @IT:真ゼロ円でできるXサーバ[Windows XP編] が参考になると思います。
Cygwinをただインストールするだけだと、ファイル・ディレクトリのパーミッションが変な感じがすることがあります。 佐藤竜一氏の Cygwin for Professionalsや、 k-square氏の ntsecの初期パーミッション設定(Cygwinで便利!)を 参考にすることでUNIX環境に近いパーミッション設定にすることができます。
また、佐藤竜一氏の翻訳による Cygwin ユーザーズガイドの 2.3. NT セキュリティと ntsec の使用方法により、 Cygwinのファイルに関するセキュリティについてもっと詳しく知ることができます。
cygwinではbashなどのシェルを一般的にはcygwinのrxvt,xtermといったターミナル・エミュレータで使います。 しかし、この状態では使いにくいので以下のようなソフトウェアを使うことで改善することが出来ます。
IME ProxyはWindows上のIMEをCygwin/Xから利用するプログラムです。 これでCygwin/Xを使っているときにcanna等を使わず、いつものIMEを使うことができます。
マイクロソフトからServices for UNIX 3.5 (以下、SFU)が無料で提供されるようになりました。UNIX/Linuxアプリケーションの移行やシステムの相互運用性を目的とするものです。
サーバ向けのNFSサーバ、NFSゲートウェイ、NISサーバ、パスワードの同期などの機能とクライアント向けのNFSクライアント、 Telnetクライアント、コンドライン・ツールなどが提供されますが、サーバ向けのツールが主要機能といえると思います。
ちなみにSFUに含まれるコマンドはT.Tsujikawa 氏が Nano domain - libraryの Interix で(あまり)手を加えずに簡単に使えるものの ページに「最初から入っているもの」としてまとめられています。
以下のサイトが参考になります。
また、SFU向けのその他のユーティリティやライブラリはIBS Japanの Tool Warehouse for SFUのページから ダウンロードできます。
QEMU on WindowsはCPU Emulatorです。 つまりx86のPCの環境をエミュレートします。最近はCDからブートするLINUXディストリビューションである KNOPPIXとの組み合わせが話題になっています。 この方法であればHDDにインストールすることなくWindows上でLINUXを使うことが出来ます。 エミュレーション環境かつCD-ROMからの利用ですから実行速度に難点はありますが手軽であることが大きなメリットです。
以下のサイトが参考になります。
Cooperative Linux(以下coLinux)はエミュレータを使わないで LinuxカーネルをWindows上で実行させるソフトウェアです。 なお、Xアプリケーションを使うにはCygwinのX環境や市販のWindows上で動作するXサーバもしくはVNCが必要となります。 参考となるサイトは以下の通りです。
coLinuxでKNOPPIXを高速に使うために仮想CD-ROM化する方法が考えられます。 Daemon toolsを使うのであれば FreeML メッセージ KNOPPIXメーリングリスト - 3869 の方法で仮想CD-ROMから起動できます。
2006年7月24日番外編3-2に異動しました。
2006年7月24日番外編3-2に異動しました。
ITmediaニュースでソフト移植はもう不要? 新興企業が汎用エミュレータ発表 という記事がありました。このQuickTransitという製品を使うと ソースコードやバイナリに一切手を加えずに、特定のプロセッサとOS用に開発されたソフトを別のプロセッサとOS上で実行することが可能になるそうです。
こんな技術が一般化すれば、ここで紹介しているソフトウェアもこのサイトも不要になるでしょう。