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F1 2008年以降のレギュレーション案

フランスGPは無事開催されて良かったなと思っていたら

Nifty F1: FIA、2008年以降のレギュレーション案提示

という記事が掲載されていました。

気になったのでFIAでざっと原文をあたってみました。

Niftyの記事へのトラックバックを見るとコスト削減がテクノロジーの発展を妨げることになるというような点で憤っている方が多いようですし、私も残念とは思いますが、しょうがないのかなとも思います。

コスト削減、スピード低下ということを除いて、以下の点に興味を持ちました。

  • Clutches will only be operated via a foot pedal connected mechanically to a release mechanism
    クラッチペダルの復活、セミオートマの禁止です。渋いテクニシャンが活躍するかもしれません。


  • All cars will be equipped with a driver operated starter which is capable of starting the car without outside assistance a minimum number of times
    スターターを備えるということで、レース中にエンストを起こしてもレースに復帰できるようになります。


  • Overall car width will be increased
    車幅の拡大で、メカニカルグリップの向上を意図しているもののようです。



特に気になったのは最後にあげた車幅の拡大です。

全長のことについては触れず、車幅の拡大だけするということはF1の縦横比というか、ホイールベースとトレッドの比率が変化して、正方形に少し近づくということです。

昔、

「F1は重量物が重心に近い部分に集中するので、抜群の運動性能を発揮するがヨーイング方向の挙動があまりにもピーキーになる。
トレッドに比較してホイールベースを長くすることにより、ヨーイング方向の冗長性を付与している。」

というような内容をなんかで読んだ気がするので、ちょっとしたミスで駒のようにスピンするマシンが多くならないかなと少し心配してしまいます。

ところで、フランスGPの結果ポイントをとっていないドライバーが佐藤琢磨だけになってしまいましたね。がんばってほしいものです。
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FIA F1の2008年シーズン規則案概要を発表(再掲載) | あさか野通信 | 2005/07/06 12:28 AM